納期を守りながら、
調達先と信頼を築き上げる。
岡田 卓磨 : okada takuma
調達部 第三調達チーム シニアスタッフ
2016年入社/経済学部卒
01.営業部での経験が、調達部に異動した私を支えてくれる
就活にあたり私がキーワードに掲げたのは、「営業」と「車」でした。自分が営業を志望した理由は、学生時代に経験した接客のアルバイトが楽しかったからです。また私は自宅と最寄駅が遠く、車でなければ通えない環境だったため、自然に車への興味が高まっていました。オーハシテクニカに惹かれたのは、独立系なので様々な自動車メーカーに対して営業でき、接客で磨いたコミュニケーション力が活かせると思えたからです。
入社後、私は希望通り営業部に配属となり、5年にわたりTier1(一次請け)サプライヤーとして最前線で経験を積み、2021年に調達部へ異動し現在に至ります。
調達の業務は、営業担当がお客様より入手した自動車部品の新規案件を考察し、調達先を選定して仕入コストの交渉、お客様のニーズに対して強みを発揮できる調達先のPRの実施、納期調整を経てメーカーへ納めるまでが主な役割で、在庫管理なども担当します。私が所属する第三調達チーム第一ブロックでは5名で1ヶ月あたり10,000種類前後の品数を扱っていますが、5年間の営業経験のおかげで各部品の役割や営業担当の思いが理解でき、調達の業務に大きく役立っていると感じています。
02.人と人との信頼づくりが、調達業務の本質
調達業務に携わる上で私が特に留意しているのは、必ず納期を守ることです。たったひとつの部品が欠品するだけで、メーカーの製造ラインを止めてしまうこともあるからです。
以前、大量の部品を納めてもらっている調達先から、コロナ禍の影響で材料が手に入らず生産できないとの緊急連絡が入りました。その製品は量産品に使用するエンジン部品で重要度が高く、納期を遅らせるわけにはいきませんでした。私は上司と相談し、関係部署の協力を仰ぎ、お客様の了承を得たうえで同質材を扱っている材料商社を当たり、代替品として遜色のない類似材の選定などを経て、なんとか規定ロットを調達することができました。
調達先企業は各社ごとに強みがあり、モノづくりへの考え方も異なります。私たち調達はそうした各社の状況を把握し、ときには新たな工法を学びながら信頼関係を構築していかねばなりません。しかし、そうした人と人との絆づくりもこの仕事の醍醐味だと思っています。